2025年01月14日
みなさん、こんにちは!
金属加工業に従事している傍ら、休みの日には木工作業に精を出す事も多い私です。
いわゆるDIYと言うやつですが、先日、奥さんからの要望でスツールを作りました。各パーツの出来栄えで完成品の良し悪しが決まりますので、できるだけ正確な寸法でパーツを切り出していきます。丁寧にバリを取り、サンドペーパーで根気よく表面を磨き、各ビスの位置をバチっと決めた後で、満を持して組み立て。ここまで丸二日かかりました。
仕上げにナチュラルな木目を楽しめるオイルステンを3度重ね塗りしてついに完成!!
あれ?すごいガタつく…
上に乗ろうものならもうグラグラで、モールス信号みたいにカタカタ鳴る・・・
近所の無線マニアが反応してしまう前にあれこれ原因を調べてみたところ、天板が歪んでいた事が分かりました。幾何公差で言う所の、「平面度」が出ていなかったという事です。
という訳で、今回は幾何公差についてです。
幾何公差とは、形状や位置、傾きなどを制限するための公差規格の総称です。真円度、円筒度、全周振れ、直角度など、多くの種類があり、中には混同しやすいものもあるので、普段から取り扱っている方でもうっかり間違えてしまう事があるかもしれません。
ものづくりには欠かせない大事な要素なので、これから勉強する方も、そうでない方も、一緒に学んでいきましょう!
今回は、幾何公差の分類のひとつ「形状公差」の解説をしたいと思います。
【幾何公差の分類】
①真直度
「線の真っ直ぐさ」を規定するもの。面ではなく直線(中心線など)に適用される。
公差記号
②平面度
「面の平坦さ」を規定する物。最大の凸と最低の凹が範囲内に収まっていなければならない。
公差記号
③真円度
「まるさ」を規定する物。断面などの円に適用される。
公差記号
④円筒度
円筒形状に対し、「まるさ」と「真っ直ぐさ」を規定する物。
公差記号
以上、幾何公差の第一弾「形状公差」に関してでした!
これから、他に分類される規格を順次解説していきます。お楽しみに~👋
P.S. 週末に平らな木材を買いに行ってきます(笑)