2023年07月21日
こんにちは!
寝苦しい夜が続いていますが、皆さんしっかり眠れていますか?
僕自身はおおむねよく眠れているのですが、どうやら「歯ぎしり」がえげつないようで、同じ部屋で寝ている奥さんの睡眠をかなり妨げているそうです。それでいよいよ我慢の限界を迎えたらしく、先日の朝食時に突然、
「いい加減にしてくれないと、色々考えないといけないかも・・・」
と、言われました。
2秒停止の後、意味深な発言に焦った僕は、かじりかけていたゆで卵を投げ捨てて歯医者にダッシュ。ドアをくぐるや否や、受付の女性に「マ、マウスピース!! ・・・あの・・・歯ぎしりの!!」と丁寧に来院の目的を伝え、それから3週間後、無事オーダーメイドのマウスピースを手にいれたのですが、これが結構大変でして、シリコンで歯型を取って制作した原型を、
①「数日間使用してフィット感の確認」⇒②「フィードバックをもとに微調整」という工程を何度も繰り返す想像以上に大掛かりな作業でした。しかし、その甲斐あって、奥さんが夜中にギリギリ音で目を覚ます事は無くなり、なんとか危機を回避する事が出来ました。
僕の噛み合わせの話だけではなんなので、ついでにギヤの歯形についても少し語りたいと思います。
工業用に使われるほとんどの歯車の歯形は「インボリュート曲線」と呼ばれる曲線で作られており、インボリュート歯車と言われています。インボリュート曲線は、ある円(基礎円)に巻いた糸を緩まないようにほぐすときの端点の軌跡がつくる線で、この線の任意の点における法線は、下記左側の図のように、巻き付けた円の接線になっています。このため、インボリュート歯車同士が噛み合い回転するときの接点は、右側の図のようにお互いの基準となる円(基礎円)の共通接線上を移動することになります。
<インボリュート曲線>
あたかも、円筒同士に巻き付けた糸で引っ張り合うような回転となり、等速回転をさせることができるという特徴があります。
また、ホブカッターという台形形状の切削刃を持つ工具で創成歯切りという方法で大量生産ができるためコストを低く抑えらるという利点もあります。
という事で今回はここまで。
これから技術的な記事も定期的にUPしていきたいと思いますので、ご興味のある方は是非お読みいただけると嬉しいです!
最後までお読み頂きありがとう御座いました。