用語解説:ウォームギヤ

2024年10月03日

ウォームギヤとは

ネジ状の歯を持つ円筒形のギヤのウォームと、噛み合う歯車のウォームホィールとの組み合わせ。回転軸と直角方向に動力を伝達するため、回転軸には主に軸に平行な荷重が加わる。
また減速比が大きいという特徴がある。直角に交わる2軸の動力伝達に使われる。

JISでは歯形によりA、I、N、K、Cに分類している。

  • 【A型】 回転軸平面での歯形断面が台形である
  • 【I型】 軸直角平面がインボリュートである
  • 【N型】 歯直角断面が台形である
  • 【K型】 軸断面が台形である円盤工具で加工される
  • 【C型】 軸断面が円弧形状である円盤工具で加工される

ウォームギヤ

ウォームギヤの名前の由来

ウォーム(worm)とは芋虫のことで、ネジ上状の歯車の形状が似ていることからその名がついた。

ウォームギヤのメリット

  • ウォームホイールの歯数を上げれば大きな減速比が得られる。
  • しっかりと歯が噛み合うため、荷重変動が少なく、騒音や振動が抑えられる。
  • 逆転できないのが特徴で、出力方向からの回転を防ぐ事が出来る。(セルフロック)

ウォームギヤのデメリット

  • 接触面を滑らせながら動力伝達を行う為、摩擦損失が大きく、伝達効率が低い。
  • 摩擦が大きいことから摩耗しやすい。

当社のウォームギヤ

対応しているのは【A型】のみですが、自作工具を用いた1ストップ加工による低コスト化を実現しています。
量産・試作共に対応可能です。イニシャルコストは原則発生いたしません。

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